色々な感想があると思うが、個人的な感想を言えばこれで完結ではまるで満足できない。終わっていない。
自分はコミックス派なので連載のほうを読んでいないので間違っている認識も多いと思うが。
秋田書店のjコミックスの最近の戦略として、10巻を越える長期連載は売れ行きが下がるので適当なところで終わらせ、名前を変えて続きが書かれるというのがある。
週刊少年チャンピオンのナンバMG5⇒ナンバデッドエンドや、バチバチ⇒バチバチBURSTなど。
まぁそれは仕方がない。商売だからグラフで明確にわかる対策点があれば誰だって対策する。
作家も中休みが無いと、構想を練るのも大変だろう(中休みなしで2部に移った例も多いが)
エグゾスカル零も園パターンかなと思うが。
それにしてもどうにも話の組み立てが迷走し過ぎている。
うわさでは話の骨格が決まらぬままの連載開始であったという。
冒頭で武装した人間に襲われて倒しているのだが、その後彼のことはずっと放置のまま残存人類はどこだーとやっていたし、他の意思疎通できそうな輩も無視だ。
中盤、物語のキーとなりえる人物と出会っても話が進まない。とりあえず殴りあう前にお前らはちゃんと話せという状況は、マンガなので盛り上げるために必要なのは解るのだが、度を越えるとご都合主義過ぎて感じる。
キッチリとした盛り上げや、伏線の回収、ワキエピソードの決着が大雑把なまま終わってしまったという印象。
自分は山口貴由のマンガは、サイバー桃太郎
かつての作風は、劇画村塾の影響の色濃い、インパクト勝負でオチも一発芸といった感じだった。
覚悟のススメあたりでメジャーな物語の組み立てになり、シグルイで何か殻を突き破った。
そして期待を背負ってのエグゾスカル零なので。
ちょっとこのオチはいただけないと思うのだが。中休みだとしても。
まともな完結を期待する。
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