■お話
刑事であった父の正義感と、S嬢である母の変態性を引き継いだ主人公は、女性もののパンツを被ると、変態的にパワーアップする。
主人公は「変態仮面」として、今日もパンツを被り悪と対峙する。
■良いと感じた所
このご時世に、こんなものを実写映画化したというのは大きい。
コミックス6冊、連載期間1年との事なので、それほど大ヒット漫画とは言えまい。
だが、目を付けて作って公開した。あまつさえ海外にまで持って行った。
良くやったなぁ。多分にモンドムービーな扱いなのだろうけれども。
キャスティングもそんなに悪くない。
主人公は見栄えのするマッチョだし、ヒロインも朴訥な感じで、あの時代の高校生を演じるには良いキャストで有ったと思う。
役者人生一生のキズになるかも知れないというのに。
そういった、よくやったなぁ、とお思わせる箇所が多い。
■気になった所
シナリオが悪い。
テンポが悪い。
この2つが致命的な印象。
この場合のシナリオの悪さとは「この話は結局何なのだ?」という問いの無さだと思う。
何に興味を惹かれつつ見るべきかが散漫なのではないか。
物語は、出題と解決として考えられる。
アメリカ映画とかだと、主人公や登場人物がが個人の悩みと、物語としての問題を抱えていて、それを解決すると言う構造が多い。
ブラックレインでもトイストーリーでもパシフィックリムでも。
登場人物それぞれが、目的と弱点を抱えている。それらの克服は物語の問題の克服につながる。
それがどう克服されるかへの興味が、その映画を見続けるモチベーションとなる。
変態仮面はそういった構造が大変弱い。
パンツを被るべきか、かぶらないべきか。変態なのか違うのか。
そもそも主人公がどうありたいのか。
それ以外の登場人物はどういう葛藤を抱えているのか。
例えば、ツンデレというテンプレートな描写があるが、あれは「人間関係に葛藤がある→解決した」という、基本的なドラマを内包するからテンプレート化する程使われる。
もちろん、この問題と解決という構造は必須ではない。有った方が物語の強度が有るといった程度のものだ。
だから、無理に使う必要はないが、何らかの手段で物語の強度を上げないと、興味が持続出来ない。
使わないなら使わないで、何らかの興味を持続させるフックが欲しい。
で「テンポが悪い」になる。
テンポが良ければ、7難ぐらいは隠される。
興味持つ持たないで言えば、パンツ被った変態マッチョが暴れているってだけで、、それなりにはマが持つので、シナリオが無理なら、あとはテンポで押し流して欲しかった。
劇中「変態仮面vs○○仮面」が複数回有り、ここはそれなりにテンポが良い。
個人的な好みを言えば、お話など割り切ってしまって、あれを10倍ぐらいに増量し、一発芸と小ネタのオンパレードとしてで本編を流しきるぐらいで良かった。
映画版頑張れタブチ君みたいに。
アニメのすごいよマサルさんやギャグ漫画日和のほうが伝わりが良いか。
主人公の母も父も個性的だが、長回しに耐える程の深さは無いし、ライバルだってそれほどちゃんとしたバックボーンが有るように見えない。
エキセントリックな人を普通に長い尺で撮影しても、ドラマを抱えていないのでマが持たない。
この映画は、変態仮面なので、ちゃんとしたドラマをやる必要が有るかは疑わしい、ならば、テンポで押し流して欲しかった。
■個人的に。
シモネタにはキビシイ評価をしがちだ。
当時ジャンプで掲載されていたこのマンガに対し「ここまでシモネタをやるならそれなり以上にウケなきゃな」と思っていた。
その実写版だから。解っていて禁じ手に手を出すからには、それなり以上の成果が必要だと感じていた。
実写でパンツ越しにチンコぶつけ合うわけだから、そこはウケとれて当然だろう。
その先に踏み込むかどうか。
制作者側が「実写で変態仮面をやる」ことで満足せず、さらに先を狙うかどうか。
もっとシナリオを練って、テンポを調整する事は出来なかったのだろうか。
そう言う感じで、つくづく「惜しい、後ちょっとで何かバケそうなのに」という印象を受けた。
多分、これ、撮影は相当苦労したと思う。
監督、役者、スタッフ、それぞれ熱量のある仕事をしているんじゃないかなと勝手に感じる。
なので、とてももったいなく思う。
こういう規模だと、破壊力あるので。尚更。
刑事であった父の正義感と、S嬢である母の変態性を引き継いだ主人公は、女性もののパンツを被ると、変態的にパワーアップする。
主人公は「変態仮面」として、今日もパンツを被り悪と対峙する。
■良いと感じた所
このご時世に、こんなものを実写映画化したというのは大きい。
コミックス6冊、連載期間1年との事なので、それほど大ヒット漫画とは言えまい。
だが、目を付けて作って公開した。あまつさえ海外にまで持って行った。
良くやったなぁ。多分にモンドムービーな扱いなのだろうけれども。
キャスティングもそんなに悪くない。
主人公は見栄えのするマッチョだし、ヒロインも朴訥な感じで、あの時代の高校生を演じるには良いキャストで有ったと思う。
役者人生一生のキズになるかも知れないというのに。
そういった、よくやったなぁ、とお思わせる箇所が多い。
■気になった所
シナリオが悪い。
テンポが悪い。
この2つが致命的な印象。
この場合のシナリオの悪さとは「この話は結局何なのだ?」という問いの無さだと思う。
何に興味を惹かれつつ見るべきかが散漫なのではないか。
物語は、出題と解決として考えられる。
アメリカ映画とかだと、主人公や登場人物がが個人の悩みと、物語としての問題を抱えていて、それを解決すると言う構造が多い。
ブラックレインでもトイストーリーでもパシフィックリムでも。
登場人物それぞれが、目的と弱点を抱えている。それらの克服は物語の問題の克服につながる。
それがどう克服されるかへの興味が、その映画を見続けるモチベーションとなる。
変態仮面はそういった構造が大変弱い。
パンツを被るべきか、かぶらないべきか。変態なのか違うのか。
そもそも主人公がどうありたいのか。
それ以外の登場人物はどういう葛藤を抱えているのか。
例えば、ツンデレというテンプレートな描写があるが、あれは「人間関係に葛藤がある→解決した」という、基本的なドラマを内包するからテンプレート化する程使われる。
もちろん、この問題と解決という構造は必須ではない。有った方が物語の強度が有るといった程度のものだ。
だから、無理に使う必要はないが、何らかの手段で物語の強度を上げないと、興味が持続出来ない。
使わないなら使わないで、何らかの興味を持続させるフックが欲しい。
で「テンポが悪い」になる。
テンポが良ければ、7難ぐらいは隠される。
興味持つ持たないで言えば、パンツ被った変態マッチョが暴れているってだけで、、それなりにはマが持つので、シナリオが無理なら、あとはテンポで押し流して欲しかった。
劇中「変態仮面vs○○仮面」が複数回有り、ここはそれなりにテンポが良い。
個人的な好みを言えば、お話など割り切ってしまって、あれを10倍ぐらいに増量し、一発芸と小ネタのオンパレードとしてで本編を流しきるぐらいで良かった。
映画版頑張れタブチ君みたいに。
アニメのすごいよマサルさんやギャグ漫画日和のほうが伝わりが良いか。
主人公の母も父も個性的だが、長回しに耐える程の深さは無いし、ライバルだってそれほどちゃんとしたバックボーンが有るように見えない。
エキセントリックな人を普通に長い尺で撮影しても、ドラマを抱えていないのでマが持たない。
この映画は、変態仮面なので、ちゃんとしたドラマをやる必要が有るかは疑わしい、ならば、テンポで押し流して欲しかった。
■個人的に。
シモネタにはキビシイ評価をしがちだ。
当時ジャンプで掲載されていたこのマンガに対し「ここまでシモネタをやるならそれなり以上にウケなきゃな」と思っていた。
その実写版だから。解っていて禁じ手に手を出すからには、それなり以上の成果が必要だと感じていた。
実写でパンツ越しにチンコぶつけ合うわけだから、そこはウケとれて当然だろう。
その先に踏み込むかどうか。
制作者側が「実写で変態仮面をやる」ことで満足せず、さらに先を狙うかどうか。
もっとシナリオを練って、テンポを調整する事は出来なかったのだろうか。
そう言う感じで、つくづく「惜しい、後ちょっとで何かバケそうなのに」という印象を受けた。
多分、これ、撮影は相当苦労したと思う。
監督、役者、スタッフ、それぞれ熱量のある仕事をしているんじゃないかなと勝手に感じる。
なので、とてももったいなく思う。
こういう規模だと、破壊力あるので。尚更。
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人間は、仲間の動作、表情あるいは音声表現と共鳴することで物事の予測を共有します。
2013/10/06(日) 21:20:19 | 哲学はなぜ間違うのか?
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