ダークナイト感想
ダークナイト [DVD]
ダークナイト [Blu-ray]
 画面が暗いぜ、ジョーカーカッコイイぜ。映画館で見たときはよかったけどDVDは暗くてつらかったので、Blu-rayお勧めだ。Blu-ray見たこと無いけど。
 以下ネタバレバリバリで。
 あまりにもジョーカーがかっこよく、演じたヒースレジャーがすでに死去しているのが本当に残念だ。

■お話
 ジョーカー登場。
「バットマンが正体を晒さねば、無差別殺人を行う」を皮切りに、二者択一を迫る状況がバットマンとゴッサムシティを襲う。
 良くこんな2択を用意し、真っ向から書いたなというお話。

■感想
 前作と比べ、アクションが派手になり、それゆえに殺陣のリアリティは下がっているが、キャラクターの行動はその世界の中でのリアリティが確立されていて、プラスマイナスでプラスになっているように感じた。
 とくにジョーカーがいい。
 ジョーカーの無軌道ぶりはある種の魅力がある。
 そして公開時には伏せられていたヴィラン(敵役)トゥフェイスの登場。最初から割れそうなアゴしてたからなー。
 これはグっとくる。

 そして2択を迫る状況と、その解決はそれぞれ非常に良く出来ている。
 お話としてはありきたりだがそこまでの演出が上手いので十分以上に盛り上がる。
 顔というか。その状況に対峙する人の顔、表情ではなく「こういう顔の人」というのがいい人選だと思う。
 池上遼一の漫画みたいだ。

 お話の終わり方は、この終わり方がアメリカ映画で許されるのか。捨てたもんじゃないなという類。
 それゆえにスッキリしないし、爽快感があるものではないけど、こう終わるしかない感じ。

■細かいところ
 ジョーカーはとても良いんだけど、それでも「どうやってジョーカーがこの窮地を脱したのか」というところに「ご都合主義」を感じる箇所が何箇所かある。
 それはもー映画なら普通にアリアリなのだが、あまりにもキャラクター造型が良いのでつい期待をしてしまった。

■そんなわけで
 これは見ておいて損が無いと思う。
 一応、前作も見ておいたほうがいいけど、無くても話は通じる。

 この監督は尺が長いのと、大事なところとどうでもいいところに同じように時間を使うので、メリハリが足りないという印象と、アクションシーンがわかりつらいという弱点があるのだけど。
 その辺を差っぴいてもとても面白い。


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