バットマン ビギンズ [Blu-ray]
暗い画面が多いので、blu-rayがオススメだが、blu-rayのパッケージには“5つ星の面白さ”と書かれていて、デザイン的に台無しな感じなので気にする人は注意のこと。
以下ネタバレバリバリで。
■お話
誰でも知ってるバットマン生誕話。
ゴッサムシティで名の知れた大富豪の慈善家が殺される。
それを眼前で見た息子、ブルースウェインは犯罪を憎む。
成長後もその忌まわしい記憶のから犯罪を知る為に世界を流浪するがその際、悪を倒すという組織“影の同盟”にスカウトされる。
同盟に入り修行を重ね格闘術を身につけたウェインは同盟として悪を倒すように統領に言われるが、それは私刑と変わらぬと感じ統領を倒し同盟を離れる。
長い歳月を経て帰ってきたゴッサムシティはさらに犯罪がはびこっていた。
ウェインは、バットマンとして犯罪に対峙していく。
街を牛耳るマフィアのファルコーニ、マフィアと繋がる神経ガスを使う精神科医スケアクロウ、世界の悪を滅ぼさんとするラーズアルグール。
ラーズアルグールは、正義の為に神経ガスと気化装置を用いて、ゴッサムシティの壊滅を画策する。
■よく絶賛されているが
それほど、パっとした話ではないと感じてしまう。
ヒーローがなぜヒーローなのか。ヒーローの心の闇はどうなのか。みたいな話は、日本の場合は、仮面ライダーの昔から常に語られ続けており、バットマンにしても、ティムバートン版のバットマンの時点でずいぶんと「奇形(フリークス)」であった。
そこからもう一段掘り下げられているし、それゆえに面白いのだけど「え?この程度で絶賛しちゃうの?」「アメリカ製ヒーローって浅いなぁ」という感想もどうしても出てきてしまう。
この辺の評価に納得がいくには、続きの「ダークナイト
」とセットでやっとな気がする。
ヒーローモノとしては十分に面白く出来てるし、自分も大好きだが、絶賛加減にはちょっと違和感がある。
■物語
わりと強引で無茶がある。
中国の忍者軍団みたいな、影の同盟をを渡辺謙(ラーズアルグール)が率いているが、この違和感は日本人としては払拭しがたい。
物語の軸として、「犯罪と正義」「精神ガス」「気化マイクロ波装置」と1本線でなく、複数の線が交わるように作られているのは、物語を単純にしない為に一役買っている。
■アクション
今回のヴィラン(敵役)は、ラーズアルグールと、スケアクロウ。(ファルコーニも一応)
アクションシーンの殺陣は普通で、カットワークでテンポよく見せているものの、解かりにくいシーンも多い。
スケアクロウはアクションをするタイプのヴィランではないし、ラーズクァルグールも剣術っぽい動きなので、日本人の目はそこだけには特化して肥えているので、物足りなさを感じてしまう。
リアリズムを重視した演出の為、快感要素がちょっと減じていて、そのワリにはマントで空を飛ぶのでチグハグ感が気になる。それを埋め合わせる為に全治を見通せるカットがすくなく解かりにくい、という連鎖。
賛否両論あったが、新型バットモービルは大活躍をしていて、見所の一つとなっている。
シナリオをこうしたら、ああいうデザインになるのは仕方がないし、制約の中では良い“らしさ”を出してると思う。
■造型
シンプルイズベストで、ティムバートン版のデザインを超えるのはなかなか難しいと思うが、今回のバットスーツはイイ線をついてると思う。
バットモービルも前述したが悪くない。
実写とCG合成で作られたゴッサムシティも「アメリカの普通の都市+ケレン味ちょっと」として造型されていて手堅い。
全体的に上手くまとめているなという印象。
バットスーツが、中国製なのはいろいろ思う所があるかも知れない。
■個人的に
全体的な作りとして大好きだ。
ただ、ティムバートン1作目が、バットマンの解釈として非常に美味しいところを全部持ってった後なので、どうにも印象が弱い。
と思っていたのだけど、世間の絶賛を見ると、ティムバートン版を超えているようだ。
ティムバートン版はコミカルな中に、笑えない悲哀が混じっていて、いつもギャグが冴えず笑えない作風に合っていたように思っていたが、それほど高評価でもないのかな。
客入りでは凄かったハズだが。(ティムバートン1作目)
ちなみに、初代映画版バットマン
も、暗さなしの、コスプレフリークが大活躍してるだけ「バットタイムにバットチャンネル」なノリも今だからこそ復活して欲しいカモと感じた。
バットマンというタイトル自体が背負ってるものは結構多いので(時代の空気と犯罪とフリークス)どこにどういうスポットの当て方をするかで、違うものに見えてくる。
ビギンズは、まさにタイミングと時代の空気が合致した内容なんだと思う。
大好きなんだけど、わりと人に勧めにくい気がする。
誰でも知ってるバットマン生誕話。
ゴッサムシティで名の知れた大富豪の慈善家が殺される。
それを眼前で見た息子、ブルースウェインは犯罪を憎む。
成長後もその忌まわしい記憶のから犯罪を知る為に世界を流浪するがその際、悪を倒すという組織“影の同盟”にスカウトされる。
同盟に入り修行を重ね格闘術を身につけたウェインは同盟として悪を倒すように統領に言われるが、それは私刑と変わらぬと感じ統領を倒し同盟を離れる。
長い歳月を経て帰ってきたゴッサムシティはさらに犯罪がはびこっていた。
ウェインは、バットマンとして犯罪に対峙していく。
街を牛耳るマフィアのファルコーニ、マフィアと繋がる神経ガスを使う精神科医スケアクロウ、世界の悪を滅ぼさんとするラーズアルグール。
ラーズアルグールは、正義の為に神経ガスと気化装置を用いて、ゴッサムシティの壊滅を画策する。
■よく絶賛されているが
それほど、パっとした話ではないと感じてしまう。
ヒーローがなぜヒーローなのか。ヒーローの心の闇はどうなのか。みたいな話は、日本の場合は、仮面ライダーの昔から常に語られ続けており、バットマンにしても、ティムバートン版のバットマンの時点でずいぶんと「奇形(フリークス)」であった。
そこからもう一段掘り下げられているし、それゆえに面白いのだけど「え?この程度で絶賛しちゃうの?」「アメリカ製ヒーローって浅いなぁ」という感想もどうしても出てきてしまう。
この辺の評価に納得がいくには、続きの「ダークナイト
ヒーローモノとしては十分に面白く出来てるし、自分も大好きだが、絶賛加減にはちょっと違和感がある。
■物語
わりと強引で無茶がある。
中国の忍者軍団みたいな、影の同盟をを渡辺謙(ラーズアルグール)が率いているが、この違和感は日本人としては払拭しがたい。
物語の軸として、「犯罪と正義」「精神ガス」「気化マイクロ波装置」と1本線でなく、複数の線が交わるように作られているのは、物語を単純にしない為に一役買っている。
■アクション
今回のヴィラン(敵役)は、ラーズアルグールと、スケアクロウ。(ファルコーニも一応)
アクションシーンの殺陣は普通で、カットワークでテンポよく見せているものの、解かりにくいシーンも多い。
スケアクロウはアクションをするタイプのヴィランではないし、ラーズクァルグールも剣術っぽい動きなので、日本人の目はそこだけには特化して肥えているので、物足りなさを感じてしまう。
リアリズムを重視した演出の為、快感要素がちょっと減じていて、そのワリにはマントで空を飛ぶのでチグハグ感が気になる。それを埋め合わせる為に全治を見通せるカットがすくなく解かりにくい、という連鎖。
賛否両論あったが、新型バットモービルは大活躍をしていて、見所の一つとなっている。
シナリオをこうしたら、ああいうデザインになるのは仕方がないし、制約の中では良い“らしさ”を出してると思う。
■造型
シンプルイズベストで、ティムバートン版のデザインを超えるのはなかなか難しいと思うが、今回のバットスーツはイイ線をついてると思う。
バットモービルも前述したが悪くない。
実写とCG合成で作られたゴッサムシティも「アメリカの普通の都市+ケレン味ちょっと」として造型されていて手堅い。
全体的に上手くまとめているなという印象。
バットスーツが、中国製なのはいろいろ思う所があるかも知れない。
■個人的に
全体的な作りとして大好きだ。
ただ、ティムバートン1作目が、バットマンの解釈として非常に美味しいところを全部持ってった後なので、どうにも印象が弱い。
と思っていたのだけど、世間の絶賛を見ると、ティムバートン版を超えているようだ。
ティムバートン版はコミカルな中に、笑えない悲哀が混じっていて、いつもギャグが冴えず笑えない作風に合っていたように思っていたが、それほど高評価でもないのかな。
客入りでは凄かったハズだが。(ティムバートン1作目)
ちなみに、初代映画版バットマン
バットマンというタイトル自体が背負ってるものは結構多いので(時代の空気と犯罪とフリークス)どこにどういうスポットの当て方をするかで、違うものに見えてくる。
ビギンズは、まさにタイミングと時代の空気が合致した内容なんだと思う。
大好きなんだけど、わりと人に勧めにくい気がする。
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