世界はそれほど広くないので。店員がヤンチャしてしまう件
 店員がクーラーボックスに入ったり、食材の上で寝転んだり、レジで卑猥なポーズをとったりと。
 どうでもいいが不快な画像がネットで話題になり、モメたり職を失ったりと色々あるようだが。

 あれを「低学歴」「バカはどこにでもいる」として外部化し切断処理してしまうのはちょっと早計ではないかと感じる。

 まず。低学歴でない、それなり以上の大学などでも同様の、周りを見えていないバカは発生している。
 次に。どこにでもいるにせよ一定の法則がある。

 要するに、「世界をいくつかのグループに分けたとき、外部と内輪に切り分けて、内輪を重視する」人は、ああなるのではないか。

 言ってしまえば。
 ブラック企業というのは、労働基準法より内輪のルールでを優先する。
 粉飾決算というのは、民事よりも刑事よりも、会社という内輪を優先した結果。
 ヤンチャを仲間内でするが、視野を広げればそのヤンチャは許されていない。というパターン。

 スコープが狭いのだ。内輪しか見ていない。
 外部も見えているが、内輪のほうが重要。

 人間は群れを作る生き物なので、群れの中でのルールが重視される。社会性というのは属する社会に合わせる。
彼らが群れにスコープを合わせ外部の反応より重視するのは比較的当然の反応だろう。

 仲間、家族、地域、職場、国、それぞれ目的の違う集団なので利害は対立する。
 そして、範囲が広いほど直接のメリットを享受できない。

 そもそも群れというのは外枠から身を守るための集団でもあるので、群れのルールが外枠より優先されるのは、群れの中にあってみれば当然の話だ。

 古い因習の残る田舎のようなものを想像してもいいし、学生運動でもいい。そういうもの。

 身内以外がスコープに入ってない人たち、という括り方もアリだとは思う。

 ただもう一点、そもそも全方向に観客を想定して生きてるほうがあまり自然ではない気もする。

 世界が広がりすぎた、というのは有るのではないか。
 どちらにしろ生きにくい世の中だ。

2013/08/10(土) 11:16:19| 固定リンク|web| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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